リースバックと転リースとは?それぞれの仕組みやメリットを解説!
今回紹介するのは、リースバックと転リースについてです。こちらは、現在、需要が増しているサービスとなっているため、耳にしたことがある方もいるでしょう。そのなかでも転リースを中心に、仕組みやメリット、注意点などを下記で、詳しく解説していきます。興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
転リースとはリースバックの一部?
転リースは、リースバックの一部と言われていますが、実際の所はどうなのでしょうか。転リースというものに、あまり聞き馴染みがない方のために、転リースについて紹介していきます。まず、転リースは、リースバックの一部なのかという点です。
こちらの点は、正解で、リースバックのなかの手段の1つとして転リースが使用されています。転リースとは、リースしている会社から借りている物品を、第三者に貸すことを指します。つまり又貸しということになります。なので、転リースの1番の特徴としては、第三者に対して物品を貸すという点になります。
転リース料
リース料以外にも転リースは、第三者の方が、資産の元持ち主の方に転リース料を支払うという事項が生まれます。そのため、転リースの場合は、2つのお金のやり取りが生まれるというのも特徴です。ちなみに、その転リース料は、リース料と同じか、少し高い価格に設定されているケースがほとんどとなります。
転リースは、企業向け
転リースは、一般の方の利用は、基本的に禁止されています。そのため、利用するのは、主に企業などの会社となります。たとえば、企業で、企業の支社に新しい設備を導入したい場合、本社がリースの契約自体を結んで、その後、設備を導入する支社に対して、同じやり取りを実行します。
このようなケースで転リースは利用されていますが、転リースはリース会社によっては、断られる可能性が十分にある手段なので、必ず事前に確認は取っておきましょう。また、リースを契約する際の条件の欄にも記載されていることもあるため、しっかり読んで把握しておくことが大切です。
転リースを行うメリット
次は、転リースを行う際のメリットを紹介していきます。下記でメリットについていくつかまとめたので、ぜひ参考にしてください。
所有者の負担軽減
自身が物の所有者である場合、さまざまな義務や責任が伴うことがあります。たとえば、不動産だと自身が所有者の場合は、毎年固定資産税が発生するので、支払いをしてなくてはなりません。
しかし、転リースであれば、このような所有者には該当しないので、支払いことはありません。こちらは大きなメリットと言えるでしょう。
企業の財務健全化にも利用可
企業は、リースバックで、資産を現金化することにより、財務を健全化しています。これは、どういうことかというと、資産を売却することにより、企業の財政状況を分析する財務諸表である貸借対照表から、資産を除くことができます。
資産が現金化されると、金融機関や株主などから見て、指標が多くの場合改善したと思われるため、株価上昇のきっかけとなったり、金融機関から融資を受けやすくなったりするなどのメリットが出てきます。
資産調達が可能
転リースは、資金調達の手法としても、活用できるというメリットもあります。転リースで、自分が所有している資産を売却して、資金を調達しながら、売却前の形態に保つことが可能なため、おすすめです。
転リースを行うときの注意点
転リースを行う際には、注意する点が存在するので、利用するときは、必ずこの注意事項を守りましょう。というのも、転リース自体が、一般的にリースバックとしては、禁止されている場合がほとんどなのが現状です。それでも転リースを行いたいと考えている方は、下記で紹介することを注意する必要があります。
勝手に転リースを行わない
所有者に対して何の相談もなく、勝手に転リースするのはやめましょう。無許可の転リースは禁止されているケースが多く、所有者に無断で転リースをしたとなると、信頼関係にもヒビが入ってしまい、リース契約自体が解除されてしまう危険系があります。
転リースの許可を得る
転リースを行う際に、所有者の許可や承認が必要とされています。リースバック契約のなかにも、転リースには、所有者に対して承諾が必要となっています。そもそも転リースを行うのは、特徴なケースとされているので、きちんと所有者に状況と取引の説明をリース会社に行う必要があります。
きちんと説明して、許可を得てから転リースを実行してみましょう。
まとめ
今回は、転リースの仕組みやメリット、転リースを行う際の注意点などを詳しく解説していきました。紹介したとおり、転リースには、メリットが存在しますが、借り手の転リース料が高く設定しがちとなり、トラブルが発生しやすいというデメリットもあるので、利用の際には、十分注意が必要ということを必ず覚えておきましょう。
このようなリースは、専門的な知識が必要な場合もあるので、不安な方は、ぜひプロに相談してみましょう。いずれにせよ、自身でもそれぞれの手法について、よく理解しておくのが間違いないでしょう。今回紹介した記事が皆さんの参考になれば幸いです。