損したくない!リースバックを利用した新居への賢い住み替え方法
新居を手に入れて住み替えたいというときにリースバックを利用できることを知っているでしょうか。新しい家を建てたいというときにはとくに有効な方法なので、具体的なやり方を交えて紹介します。余計な費用をかけて損をしてしまわないように活用方法を理解しておきましょう。
新居の購入でローンを使うときの頭金の問題
これから新しい家を建てて住みたいというときには、一般的には次のような流れになります。まず新しい家を建てるために工務店やハウスメーカーと相談し、必要に応じて不動産会社とも相談して土地を探します。
そして、どの土地にどんな家を建てるかが決まったら書類を用意してもらい、金融機関で住宅ローンの審査を受けます。
その結果を受けて土地の引き渡しを受け、新居の建築に着工してもらうことになります。その後、数ヶ月は建築期間が必要になり、竣工して引き渡しを受けたら引っ越しをして住み始められるというのが基本的な流れです。
このような流れで住み替えをするときに問題になるのが住宅ローンの頭金です。充分に資金があって頭金を支払えるのであれば問題はありませんが、今まで住んでいた家を売ったお金を頭金にしてローンを減らしたいと考えるのがもっともなことでしょう。
しかし、頭金が用意できていないと住宅ローンの契約ができないので着工してもらうことができません。そのため、売却して得たお金を頭金に使いたい場合には先に売却を済ませておかなければならないのです。
すると住む場所を一時的に失うので、仮住まいとして賃貸物件やウィークリーマンションを手配することになるのが一般的です。賃貸物件は初期費用が高い場合がほとんどで、数十万円は出費が生じてしまうでしょう。
さらに引っ越しをして、新居ができたらまた引っ越すことになる手間も費用もかかります。このような頭金の問題は建売住宅やマンションを購入する場合でも起こります。
自宅を売却してから住宅ローンの審査を受けることになるので二週間くらいは自宅がない状況になるからです。短期間なのでホテルに住むケースもありますが、家財を補完するためにトランクルームの手配もしなければならないなど、やはり余計な費用も労力もかかってしまいます。
頭金の問題をリースバックで解決できるのはなぜか
このような頭金の支払いに関する問題はリースバックで解決できます。リースバックは買主に物件を売却した後、その物件をリースしてもらえるのが特徴です。期間を定めて、その期間中は家賃を支払う代わりに住み続ける権利を手に入れられる契約になっています。
そのため、住宅ローンの審査や新しい家の建築にかかる期間を想定してリース期間を定め、リースバックで売却すればよいのです。このようにすると、まずはリースバック契約をして売却すると、住宅ローンの頭金として使えるお金が手に入ります。それでも賃料を払えば住める権利が手に入っているのでそのまま生活を続けることが可能です。
そして、新しい家が手に入ったら引っ越しをすればよいということになります。仮住まいを用意する必要がないので莫大な費用が発生することがなく、月々の賃料だけしか負担はありません。引っ越し業者の手配などの負担も最小限に抑えられるので住み替えが楽になるでしょう。
買い戻さない前提で契約することが必要
リースバック契約をしたら買い戻さなければならないのではないかと思うかもしれません。確かにもともとは買戻しを前提にする契約でしたが、今では売却後も住めるという形の契約を基本にして、それ以外の部分は新しいオーナーとの交渉次第で調整できるようになっています。
つまり、買い戻さない前提で半年だけ住みたいといった形で契約することが可能なのです。これは新しいオーナーにとってもメリットがあり、購入した時点で既に借り手がいて、さらに出て行くタイミングまで決まっていることになります。そのタイミングに合わせて入居者募集を行えるので空室期間を最小限の抑えられるのです。
不動産投資目的で物件を探している人が買ってくれる可能性があるので、仲介を依頼する不動産会社に事情を説明しておきましょう。買い戻さない前提で契約してくれるオーナーが見つかれば後になってトラブルが起こることもありません。
そのような時点でオーナーを探してくれる不動産会社を探すのも重要なことなので、住み替えのときにリースバックを使いたいなら覚えておきましょう。
新居を手に入れて住み替えをしたいと考えているときには、古い家を売却したお金を住宅ローンの頭金に使いたいと考えるのが一般的です。そのためには通常の流れで進めると仮住まいが必要になってしまい、引っ越しや物件手配の費用も労力もかかってしまいます。
しかし、リースバックを利用すれば売却した後も家賃を払うだけで住み続けられるので余計な負担がありません。買い戻さない前提で契約をすれば新しいオーナーとの間でトラブルが起こることもなく、不動産投資を考えている人ならむしろ歓迎してくれることもあります。リースバックを上手に活用して損をしないように住み替えをしましょう。