中古住宅のリースバックもできる?注意点や高値で売れる場合について紹介
リースバックを使いたい、でも自宅は中古住宅、そんなときでもリースバックは利用できるのでしょうか。結論からいうと利用可能なのですが、いろいろ注意点や高値で売るテクニックがあります。せっかくなら、事前にわかることは知っておきたいですよね。今回は中古住宅のリースバックについて解説します。しっかりチェックしましょう。
中古住宅のリースバックも可能
最近は、立地や周辺の住環境のよさの面から中古住宅を買う人も多くいて、中古住宅への需要が高まっています。購入時のコスト負担を下げたくて、あえて中古住宅を選んだという人も少なくありません。いまどき、中古住宅に住んでいる人も珍しくないのです。
一方で、リースバックでまとまった現金を得ようと考えたとき、中古住宅ゆえの資産価値に対する不安が出てくるのではないでしょうか。前述したとおり、中古住宅であってもリースバックは利用が可能です。しかも、実際は立地のよさなどが価格に反映されるため、たとえ安く買った中古住宅であっても、高い価値を見出されることは多いそうです。
たとえば、一般的には価値が下がってしまう懸念がありそうな「築15年以上」とか「築年数が多い」「旧耐震基準」といった条件でも売却可能です。築年数が30年を超える物件は建物の資産価値が底値を付けていますが、立地が良ければ土地の価値は残っているため、リノベーションやリフォームの選択肢が広がった近年では、今後の付加価値の付け方次第では、再び高い需要を見込める場合があります。
ただ、やはり築年数が浅く、痛みが少ない状態でのリースバックの方が理想的であることには変わりありません。将来のためにリースバックを視野に入れているのであれば、資産価値が高いうちに具体的に動く方がよいでしょう。
中古住宅をリースバックする際に注意すべきこと
先ほども書きましたが、中古住宅でかなり築年数を重ねた住宅でも、立地がよくリノベーションなどの見通しがあれば、それなりに需要が期待できるものです。しかし、せっかくリースバックを利用するからには、好条件で物件を売却したいものですよね。そこでここでは、中古住宅でリースバックを検討する方へ、できるだけ高い金額で売却するために注意しておきたいポイントを紹介します。
まず、リースバックは一定以上の市場価値がある物件でなければ成立しません。そのため、審査に通りにくいとか、希望通りの価格で売れないといったことが起こりえます。中古住宅は新築で住み始めた物件に比べて築年数を重ねていることが多いこともあって、リースバックのために売却する場合、審査は新築で購入した物件よりも厳しくなってしまう傾向が強いです。
たとえば、リースバックが利用できなくなる条件の一つに、住宅に重大な瑕疵があった場合が挙げられます。こうした例は新築よりも中古のほうが可能性として高いでしょう。今の持ち主が大事にしていても、その前の持ち主がどんな風に暮らしていたかによって家の傷みは変わってくるうえ、今の持ち主にも気付けないような瑕疵が隠れている可能性もあるのです。そうした予測が付かない瑕疵の可能性があることから、中古物件の審査は厳しくなってしまうのです。
中古住宅でも高く売れる場合
とはいえ、中古住宅でもリースバックで高値での売却を期待できる場合もあります。たとえば、建物の状態がよいとか、市場価値が高い、はっきりとした需要がある、土地の価格が上昇しているといった場合は、築年数を重ねていても希望に近い価格で売却できる可能性があります。中古住宅のリースバックで懸念されるのは、経年劣化の他、メンテナンス不足や不適切なリフォームによる状態が悪くなっていることです。
しかし、きちんと最適なメンテナンスが行われており、きれいな状態で使い続けられてきた住宅であれば、中古住宅であっても買い手が付きやすいのは想像できると思います。また、立地のよさや土地の形のよさなど、市場価値や需要が高い物件は、築年数にかかわらず高い資産価値が期待できるでしょう。
近年であれば、購入後のリノベーションやリフォームを前提に中古住宅を購入する人が多いので、建物の状態よりも立地や土地の形が重視されるのです。そう考えると、もしこれから中古住宅を買って将来的なリースバックを考えるのであれば、立地がよく、できるだけ状態のよい物件を取得して、大事にメンテナンスをして利用することを頭に入れておくことがよさそうですね。
今回は中古住宅でのリースバックについて、気を付けるべき点や高値で売却できる条件についてまとめました。既に中古住宅に住んでいて、これからすぐにリースバックを考えている人だけでなく、これから中古住宅を取得して、将来的なリースバックを考えている人にも参考になる情報が多かったのではないでしょうか。住宅は高い買い物のため、先々の価値を見通して取得し利用していくことが重要だといえそうです。