相続税が払えないときはリースバックがおすすめ?その理由とは
「家を相続したけど税金が高すぎる」「親族にできるだけ相続の負担をかけたくない」という方はいませんか?そんな方のために本記事では「リースバック」という手段を解説します。不動産を利用したリースバックでは、まとまった資金を用意することができ、さらにその家に住み続けることができますよ!興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
そもそもリースバックの仕組みとは
リースバックとは、不動産を一度売却しお金に変えたあとに、賃貸契約を結び、その家に住み続けられるサービスのことです。リースバックは主に不動産業者やリース会社、消費者金融会社などが行っています。
リースバックの大きな強みは、一度売却した家に住み続けられることもそうですが、買い戻しができることも大きな魅力です。ようはいったん売却した家を再び自分の家として購入できるわけです。
「今はまとまったお金が必要だけど、お金ができたらまた自分の資産にしたい」と考えている人たちにとっては価値のあるサービスです。
相続税が払えないときにリースバックがおすすめな理由
相続税対策にもリースバックが活用できます。ここでは相続税が払えないときにリースバックをおすすめする理由を解説します。
そもそも相続税とは
相続税とは相続する遺産に対してかかる税金のことです。そして相続税で一番困るのが「被相続人の死亡を知ったその日の翌日から10か月以内に納税しなければいけない」ことです。
この規約があることで、10か月以内にまとまった資金を用意しなければならなくなります。
もちろん死亡した方の預金が多い場合には、そこから払うことができるため問題ありませんが、相続する遺産に不動産が含まれており、預金が少ない場合にはどうにかして納税資金を確保しなければならなくなります。
納税できない場合には資金を集めるために、借金や不動産売却、相続自体を放棄するといったことになりかねません。
実際、近年は相続税が払えないことが原因で、なくなく相続を破棄する方も増えているようです。
相続税が払えないときにリースバックがおすすめである理由
リースバックが相続税対策になる理由には、次のようなものがあります。
リースバックは資産価値の70%前後の金額を現金で用意してくれるため、元々資産として残っていた住宅の70%程度のお金が預金として扱われます。たとえば資産価値が9,000万円の家があった場合には、6,300万円が手元に残るわけです。
資産総額が少なくなると相続税が全体的に安くなるため、支払いがしやすくなります。また相続しなければならなくなったときに、ローンを組まずに利用できるのもリースバックのメリットです。
さらにリースバックは、一般的な金融会社からお金を借りるような借金とは違い、自分の持ち物を売る行為ですから、審査が全くありません。そのおかげで好きなタイミングで家を売却し資金を用意することができます。
ちなみに不動産リースバックの用途について取ったアンケートでは、「1位:住宅ローンの早期返済」「2位:老後の資金確保」「3位:相続対策」となっており、多くの方が相続税対策で利用していることも分かります。
リースバックを活用するそのほかのメリットとは
次にリースバックを活用するメリットについて3つ紹介します。
ローン審査不要
審査をとおしてお金を用意する借金と、不動産を売却してお金を用意するリースバックではもともと質が違うため、リースバックは審査不要で利用できます。
カードローンが残っていたり、借金を抱えている方でもリースバックは利用できるため、まとまったお金を用意しなければいけないときに検討しやすい手段といえます。
内密に家を売却できる
「家を売る」という行為はご近所でうわさになりやすく、周りからの視線も気になるものです。しかし住宅を売却して資金を用意しなければいけないとき、ただ売却するだけだと周りにバレてしまいます。
そこでリースバックの出番です。リースバックは家を売却し、お金を手に入れた後も、その家に住み続けることができますし、改修工事や撤去作業などの大がかりな工事も全くありません。
リースバックをして変わることは、持ち主が自分から不動産やリースバック業者に移動するだけであるため、友人や近隣住民の方々にバレることなく、家を売却して、資金を確保できます。
相続税手続きが簡潔に済む
リースバックは相続税対策にも利用できます。リースバックで現金として相続することで、相続税がかからなくなり、手続きを簡潔に済ませられるでしょう。
子どもに迷惑をかけたくない場合や、余計な手続きをさせたくない場合などは、資産として不動産を残すのではなく、リースバックを活用してお金として相続してあげるとよいでしょう。
まとめ
本記事では「相続税が高すぎる」「子供たちの相続の負担を減らしたい」といった方に向けて相続税対策に利用できる「リースバック」を解説しました。リースバックは不動産を持っている方ならどなたでもローンなしで利用でき、まとまった資金を用意できます。もちろん不動産を売却することには変わりないため、しっかりとした計画は必要です。利用する際は「利用用途はなんなのか」「不動産を売却して目的が達成されるのか」を十分吟味したうえで検討してみてください。